【体験談】3か月で総合旅行業取扱管理者を独学で一発合格した勉強法

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こんにちは。
今回は旅行業務取扱管理者試験(総合)を約3か月のあいだ独学で勉強して、全科目を一発で合格した僕が実際にした勉強法などを皆さんとシェアしたいと思います。

・今後の就職活動の武器として取得しておきたい
・スキルアップのためにこの資格がほしい
・転職のために必要な資格だから
・通学したいけど費用が高い・・・
・独学したいけど、どうやって勉強するのがいいのか
・働きながらで時間があまり取れないがなんとか効率的に勉強したい

こんな方にお勧めの資格&勉強法です。

旅行業務取扱管理者資格とはどんな資格なのか?

簡単に説明すると、旅行業務取扱管理者には国内試験総合試験があります。
これは以前の記事でも書きましたので気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。

ここでも少しだけ触れておきます。
国内はその名の通り国内旅行のみを取り扱う資格、総合は国内・海外ともに取り扱うことができる資格です。

受験区分は細かく分けられており、1年前に受験したことがある方で試験の一部が合格して免除になっている方や、旅行業界で長く働いていて免除される科目がある方など、受験科目数によりそれぞれ合格率が分けられております。

それぞれの実施機関もご紹介しおておきます。申し込みなどはこちらからします。
一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)
一般社団法人 全国旅行業協会(ANTA)

当然ですが、全くの初めてで免除科目がない方が一番難しく(というか受験科目が多いです)合格率が低くなります。

ちなみにその場合の総合旅行業務取扱管理者資格の合格率は10%ほどの資格です。この数値だけで判断すると結構狭き門です。

どちらを目指されるかは、皆さんの目的によって目指してください。

国内旅行業務取扱管理者→
国内の旅行業務のみ取り扱うことができる
総合旅行業務取扱管理者
国内・海外の両方の旅行業務を取り扱うことができる
地域限定旅行業務取扱管理者
国内の拠点区域内の旅行業務のみ取り扱える
※2018年から開始された新しい資格で、試験科目は法令、約款、国内旅行実務の3科目で【国内】と同様ですが、航空運送にかかわる運送約款、利用料金、国内地理が出題範囲から除外されています。

 

ちなみに、ぼくは暗記が超絶苦手で嫌いです。
そんなぼくでも初めての受験で総合を一発合格できたことには理由があります。

それは「敵」を知ることです。

これこそが独学を成功させるための肝となるところだと思います。

総合旅行業取扱管理者を独学で合格するための勉強法


いただいた合格証の一部を掲載↑
ここからどうやって勉強したのかをご紹介します。
まずまとめると、

➀実際に勉強にさける時間を確認
➁一番の合格への近道を確認
➂決めた道を信じて歩き続けること

え?これだけ?
と思った方もいるかと思いますが、はい、たったこれだけです。

➀実際に勉強にさける時間を確認

僕は受験しようとしたきっかけは

・運転免許以外に国家資格を持っていなかったので何か取りたかった
・国内、海外ともに旅行が好きだった
・今後仕事で旅行業界で働く、もしくは旅行の会社をしてみたい

と思ったのがきっかけです。

仕事は毎日月曜~土曜で休みは日曜日が基本でした。

そのため毎日勉強にさける時間は限られていました。
まずは自分にどのくらいの時間勉強に充てることができるのか、実際毎日どのくらい充てることができるか、を洗い出しました。

はい、お気づきの方もいるかと思いますが、この毎日というのがポイントです

ぼくの場合はスケジュールや会社の業務を考慮して、仕事の日は毎日少なくても1時間、長くて平日は3時間、休みの日で少なくても2時間、長くて4時間と決めました。

毎日3時間勉強できれば理想的なのですが、そうそう毎日3時間もできる気がしなかったのと、毎日3時間かと考えると嫌になってしまいそうだったので平日は甘めにしてました。

➁一番の合格への近道を確認

次にその限られた時間の中でどう勉強すれば効率的に合格への道を歩けるのかを考えました。

旅行業務取扱管理者試験ではそれぞれの科目で60%をとる必要があります。
逆を言えば残り40%は取れなくても大丈夫ということです。(もちろん満点を取ることができれば言うことはないのですが・・・。)

60%でも100%でも同じ合格です。
59%と60%では大違いで、また1年待つ必要があります。

試験科目について

そこで、それぞれ科目ごとの試験の傾向を確認しました。
まず重視すべきは配点です。

国内試験では3科目、海外試験では4科目が実施されています。
それぞれの問題数と配点をまとめます。

国内試験

試験科目配点問題数
旅行業法及びこれに基づく命令100点25問
旅行業約款、運送約款及び宿泊約款100点25問
国内旅行実務100点36問

海外試験

試験科目配点問題数
旅行業法及びこれに基づく命令100点25問
旅行業約款、運送約款及び宿泊約款100点30問
国内旅行実務100点32問
海外旅行実務200点52問

合格点は試験の前の時点で公表はされていませんが、毎年60%を超えていれば合格になっています。
個人的には少し余裕をもって65%を目途にしていると良いかと思います。

次に出題傾向です。

各科目ごとに過去5年の出題されている分野を確認します。
これは結構いろいろな参考書やウェブで確認することができます。
ちなみに僕が使ったのはユーキャンの旅行業務取扱管理者 速習レッスン(国内総合)だけです。

こちらで購入できます!

何冊も買ってもどれも中途半端になるので、それよりもその資格のためにプロ集団に時間をかけて作られたであろう1冊を、徹底的にこなしてその科目や問題の意図を理解してしまう方が早いと思ったからです。

まずは「旅行業法」。

ここは配点が同じ(1問4点)だったので、25問中15問(できれば16問)以上取る必要があります

この分野ではまんべんなく出題されていましたのでここは全て網羅する必要がありました。
しかし他の科目と比べるとボリュームは押さえられているので大きな問題ではなかったです。

次に「旅行約款」。

総合試験においてこちらは分野により配分が大きく分かれておりました。
そのため、効率的に獲得するために配点の大きな分野に印をつけておきました。

そして配点に違いがあり、「標準旅行業約款」が1問4点と大きく、その中でも僕の時は「募集型企画旅行契約」「受注型企画旅行契約」「募集型・受注型共通」「特別保証規定」で約17問と大部分を占めておりました。

そうです。ここだけをとれば合格点に到達するのです。4点×17問=68点と。

そしてもう一つ「国際運送約款」。

この部分は総合ならではですが、こちらも毎年5-6問と頻出分野で1問2点とは言え見ておく必要があると判断してました。

これらの分野を中心に勉強を進めていきました。

続いて「国内旅行実務」。

こちらも配点が分かれていて、大きく分けると「運賃・料金・実務」と「観光資源」でした。
運賃計算は配点が大きく、1問5点で12問。
ここだけで合格点をとれる計算です。

そして観光資源は数こそ20問と多いですが、1問2点となるため、こちらは運賃の計算にほぼ時間を充てました。

はい、ここで暗記が超絶苦手な僕は拒否反応を起こしました

観光資源、言えば観光地やその名産、自然や祭事、芸能など日本全土から幅広く出題されるためここにこだわりすぎると時間が足りないと判断したためです。

そして「海外旅行実務」。

ここは他と違い唯一200点満点のボリュームのある科目です。

こちらも「国際運賃計算」や「語学」「税関や検疫」など海外の地理以外と「海外観光資源」の地理問題に分かれていました。

前者が1問5点と配点が高く、後者の地理は200点満点の海外旅行実務でありながら国内旅行実務と同じく1問2点の20問。

そのため私はほぼ前者のみを勉強することにしました。

ここで見逃せないのが「語学」でした。
これは得手不得手や差が出る分野であると思います。

英語が得意な方は点数を稼げます。
問題はほぼ毎年長文が2問出されています。

レベルは英検2級程度のものです。

勉強をする期間にもよりますが、旅行業務取扱管理者試験を受けるだけで英語が苦手な方はあまり時間をかけてもすぐにレベルアップしにくいのでほどほどにしておくしかないです。

もちろん語学は今後この資格以外でも活きてくるところなので、あえてしっかりとするのもありだと思います。

そして絶対外せないOAG」と「運賃計算」。
これは満点を取る必要があります。

特に運賃計算は1問間違えるとそれに関連して他も間違いになる可能性があるので、慎重に計算する必要があります。

ぼくは暗記嫌いもあり観光資源はとれないと考えて、すでに-40点の160点中の120点をとる必要がありました。というかここにさく時間はなかったです。

英語は留学にいっていたので悪くても半分は取れるだろうと考えて20点、残り100点をとれるように他のすべてに時間を充てました。

ただ、超絶暗記が苦手で嫌いな僕ですが、空港コードや検疫では配点も高くほぼ毎年出題されていたので、しぶしぶ覚えることにしました。

まぁ地理の様にゴールが見えないほどの数ではなかったのでこれくらいは覚えないとという感じでした。
(覚える数がこれだけってある程度見えていたので)

➂決めた道を信じて歩き続けること


出題傾向や配点を調べて、何をどのくらい勉強するのかを決めてしまえばあれこれ手を出さずにあとは信じて突き進むのみです。

ぼくの方法は至って簡単ですが大きく分けて2つ。

ひたすら読む
ひたすら問題を解く

平日はまとまった時間がとりずらかったため、まず旅行業法や約款、実務の法令などはひたすら声に出して読み続けることをしました。

寝る前がより効果的にできそうだと思い、すべての用事を済ませてから、いつも寝る前に読んでました。

そして本を一通り読むことを3回繰り返した後、旅行業法と旅行約款の確認テストを解きはじめました。

そこに合わせて空港コードと運賃計算の表、チケットの見方や税関・検疫の分野など配点の高い分野を毎日読むようにしました。

確認テストで間違ったところを読み返したり、時間がある時には旅行業法や旅行約款、国内・海外他の分野に何度も目を通すようにしてました。

重要なのが毎日必ず継続して読むこと

1日で覚える必要はないので、わからなくても毎日読むと1-2週間もすれば覚え初めてきます。

ちなみに・・・
ぼくはスケジュールをがっちり決めてこなすことはしていません。
というかがっちり決めたくないのが本音です。

結構その日の気分で読むところは変えていました。(もちろん3回読んだ後です

そして大きな壁として国内・海外旅行実務にある、運賃計算です。

これは正直数学が関係してきますね。

得意・好きであればさほど苦も無く頑張れるかなと思いますが、数学が苦手・嫌いな方は苦労すると思います。

しかしこの分野をとらずして合格への道は開かれないといっても過言ではないので、必ず解けるようにしておいてください。

ぼくは本にある確認テストと旅行業協会のHPにある過去問をひたすら解きまくってました。

それを完ぺきに解けるまで繰り返し、それを自分に説明できるようにしていきました。

人に説明できるようになるにはそれを完ぺきに理解しておかないと説明ができないので、ぜひ実践してみてください。

できれば1つの問題を何度も繰り返して完ぺきに解けるようになってから次の問題に行くのがいいのかなと思います。
5年分を完ぺきに解くことができれば、ほぼ理解しているのではないかなと思います

そして何より自分の自信につながります

直近の1回分は本番の練習のために1か月前まで取っておいても良いと思います。

そしてこの運賃計算、読む作業時に必ず読み解かないといけない資料が一緒になっているので、これはどこに何が書いてあるのか、暇があれば見て慣れるようにしておくことをおすすめします

答えをそこから導き出す必要があるので、慣れているだけで一気に時間が短縮されます。

1か月前から模擬試験

一通り終えれば1か月前からは最低でも週に1回は本番のテストと同じ時間をとって模擬試験を行っていきます。

これ、めっちゃ大事です。
ここでどのくらいできるのかということよりも、どのくらいの時間がかかるのかということを理解しておきましょう。
運賃計算、意外にめっちゃ時間がかかります

そしてはまってしまうと、あっという間に50分とか経過してしまってます。
この時間配分は要注意です。

まとめ

ぼくはここに書いた方法で旅行業務取扱管理者(総合)試験の4科目すべてに合格しました。自己採点だけですが、おそらく7割くらいはとれてました。
手の付けていない観光資源については・・・

毎年年に1回、10月に試験が実施されていて、ぼくはこの資格を取りたいと思ったのが7月に入ってからでした。
そこから通信か独学かを調べて独学にしようと決めて、教材を調べて決めて、としていると勉強を始めたのが3か月を切っている状態でした。

通学は仕事のこともあり、選択肢にはありませんでした。

何冊も教材を使って勉強するべきか?
これは人によって考え方が違うので、僕の個人的な意見として書いてますが、初めにも書いた通りぼくは複数の本は必要ないと思います。

時間があっていろんな角度から見た方がわかりやすいということもあると思いますので、時間がある場合は1冊完ぺきに終われば2冊、3冊と進めていくのも良いのではないかと思います。

だめなのはどれも中途半端になることです。

これは時間もお金も無駄になるのでぜひ、どれでもいいので1冊買われてその本を徹底的に読み込んでください

ちなみに僕のおすすめは断然この1冊。

直接旅行業法に目を通すのも一つの手段としてはありだと思いますが、資格取得のために作られた参考書を使う方がやはり効率的だと思います。

どの本も書いている内容は似ていると思います。

直接本屋さんで見れれば中身を確認して、自分に合いそうな本を選ぶ、決めれなければ僕がおすすめしているユーキャンのも良いですし、他の方がおすすめされているのでも。

そしてどの本でも最低でも3回は声に出して読んでからが勉強のスタート地点だと思います。

まずは3回、教材のすべてに目を通して概要を掴み、理解を深めていく作業をしていきましょう!
そして効率よく一発で合格を目指していきましょう!

最後に1冊の教材を読み込むことができれば、必ず過去問も必ずしておいてください。

過去問は公式のウェブサイトからでもみれます。

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